こんにちは、イシカワです。
この記事では、新潟県警察の論作文(作文・小論文)について、直近3年の過去問・出題傾向・試験当日までの対策方法をまとめています。新潟県警察の警察官を目指す方が、何をどの順で準備すればいいか、分かりやすく整理しました。
この記事でわかること
- 新潟県警察の論作文の試験条件(試験時間・文字数・問題形式など)
- 直近3年の過去問(警察官A・警察官B)
- 過去問から読み取れる出題傾向
- 採点で見られやすい評定ポイント
- 当日までの準備の手順と、よくある質問への回答
新潟県警察の論作文の試験条件
新潟県警察の論作文は、警察官A・Bともに事前提出・800字以内というのが近年の基本線です。試験会場でその場で書く形式ではなく、事前に用意して提出する方式が続いてきました。
| 採用区分 | 問題形式 | 試験時間 | 文字数 |
|---|---|---|---|
| 警察官A | 論作文 | なし(事前提出) | 800字以内 |
| 警察官B | 論作文 | なし(事前提出) | 800字以内 |
かつては1,200字での出題が続いた時期もありましたが、近年は800字へと整理されています。時間と字数は同じでも、警察官A・Bで問われる中身がはっきり違います。ここからは区分ごとに、過去問と出題傾向を見ていきましょう。
なお、実際の試験時間・字数・提出方式・区分名等の試験条件は、年度ごとに変わることがあります。本試験前には必ず、最新の公式情報(募集要項・採用案内等)を確認してください。
新潟県警察・警察官A(論作文)の過去問と出題傾向
新潟県警察・警察官A(論作文)の過去問
警察官Aの論作文は、ひとことで言うと「治安課題・県民の期待といった外向きの視点」が問われる形式です。
2025(令和7)年度・公表例題
近年の治安上の課題について触れたうえで、あなたが目指す警察官像について述べなさい。(800字)
2024(令和6)年度・公表例題
県民が警察に期待することを述べたうえで、その期待に応えるために、あなたが新潟県警察の警察官としてどのような取組みを推進していくべきか述べなさい。
2023(令和5)年度・公表例題
新潟県警察の運営指針である「県民が安心して暮らせる安全な新潟の実現」のために、あなたが警察官として取り組みたい仕事について具体的に述べた上で、その仕事に対して、あなたの今までの知識や経験をどのように活かすのか述べなさい。(800字)
(出典:新潟県警察)
新潟県警察・警察官A(論作文)の出題傾向
3年分から読み取れる傾向は、主に2つです。
傾向1:地域の治安課題と、それへの自分の行動
2025年度は「近年の治安上の課題」を起点にしています。特殊詐欺、サイバー犯罪、交通事故。新潟という地域に即した課題を1つ選び、原因や現状を踏まえたうえで、自分なら警察官として何をするかまで書き切る。ここが評価の分かれ目です。社会問題の評論で終わる答案は、設問に答えたことになりません。
傾向2:県民の期待・運営指針を自分の言葉に落とす
「県民が警察に期待すること」「運営指針の実現」といった問いが続きます。2023年度は運営指針そのものが設問に組み込まれました。求められているのは、スローガンの暗記ではなく、それを自分の言葉で噛み砕き、具体的な仕事に落とす力です。「目指す警察官像」まで問われる二段構えが多い点も見逃せません。
なお、イシカワ塾では、このような新潟県警察・警察官Aの出題傾向に合わせた「予想テーマ解答例」もご用意しております。必要に応じてご活用ください。
新潟県警察・警察官B(論作文)の過去問と傾向
新潟県警察・警察官B(論作文)の過去問
警察官Bの論作文は、A区分とは対照的に「受験者の経験・成長・志望理由」を問う形式です。あなた自身の内面に切り込む問いが続きます。
2025(令和7)年度・公表例題
警察官として、県民の安全安心を守るためにどのような活動に取り組みたいか述べなさい。(800字)
2024(令和6)年度・公表例題
あなたのこれまでの経験で、自分自身が成長できたと思う出来事を挙げ、その経験から得たものを活かしてどのような警察官になりたいか述べなさい。
2023(令和5)年度・公表例題
あなたが警察官を目指す理由及び目標を述べた上で、その目標に向かって現在努力していることを述べなさい。(800字)
(出典:新潟県警察)
新潟県警察・警察官B(論作文)の出題傾向
警察官Bの出題傾向はハッキリしており、「成長できた出来事」「警察官を目指す理由」「現在努力していること」など、受験者の経験や志望度が問われる傾向があります。社会評論はほぼ求められません。
きれいな言葉を並べるだけでなく、具体的なエピソードを一つ挙げ、そこから何を学び、警察官としてどう活かすかを一本の筋で述べることが重要になります。部活・アルバイト・学校生活の中から、自分の成長を示すエピソードを一つ、徹底的に深掘りしてネタを用意しておきましょう。2025年度のように「どのような活動に取り組みたいか」と外向きに問う年もあるので、志望と行動を結びつける準備もしておくと安心です。
なお、イシカワ塾では、このような新潟県警察・警察官Bの出題傾向に合わせた「予想テーマ解答例」もご用意しております。必要に応じてご活用ください。
採点でどこを見られるか(A・B共通)
採点者が見ているのは、文章の上手さよりも「この人と一緒に働けるか」だと考えてください。
警察官の採用試験は、文章力を競う試験ではなく、一緒に働く仲間を選ぶ試験です。もちろん、小論文・作文として基本的なルールを守ることは大前提ですが、それ以上に、「問われたテーマに正面から向き合っているか」「自分なりに最後まで答えを出しているか」が特に重視されます。気の利いた言葉や表現より、自分の頭で考えた跡があるかどうかを、採点者は見ています。
特に新潟県警察の論作文は事前提出方式のため、時間をかけて推敲できる前提で読まれます。次のポイントに注意しましょう。
- 設問にまっすぐ答えているか。聞かれたことを外していないか。
- 主張に、具体的な根拠と行動が伴っているか。「県民・地域」という視点が抜けていないか。
- 事前提出だからこそ、誤字脱字・原稿用紙の使い方など基本の作法が整っているか。提出前に音読すると、ねじれた一文がすぐ見つかります。
新潟県警察が掲げる運営の重点
新潟県警察は、運営の指針として「県民が安心して暮らせる安全な新潟の実現」を掲げています。実は、2023年度・警察官Aの論作文は、この運営指針がそのまま問題文に反映されています。方針を知っているかどうかが、答案の書きやすさに直結したわけです。
この指針のもとで、新潟県警察は次のような分野を目標に据えています。
- 効果的な犯罪防止に向けた取組(特殊詐欺等予防対策、非行少年を生まない社会づくり など)
- 安心感を高める街頭活動の強化(交番・駐在所機能の強化)
- 悪質・重要犯罪及び匿名・流動型犯罪グループ等の組織犯罪の徹底検挙(特殊詐欺・SNS型投資・ロマンス詐欺を含む)
- 人身安全関連事案(ストーカー・DV等)への迅速かつ的確な対処
- サイバー空間における脅威への対処
- 交通事故防止対策(高齢者・歩行者・自転車その他小型モビリティ対策)
- 災害・テロ等緊急事態対策の推進
警察官Aの過去問が「治安上の課題」や「県民の期待」を扱ってきたのは、この重点とつながっています。新潟県警察がいま現実に力を入れている分野が、そのまま設問になっているということです。答案でも、この重点のどれか1つと自分の経験を結びつけると、説得力が増します。
また、指針に添えられた「県民とともに、県民のために、力強い警察」というフレーズは、警察官Bで問われる「目指す警察官像」「志望理由」を自分の言葉で書くときの手がかりになります。もちろん、面接でも役立ちます。
運営の指針・目標は毎年更新されますので、受験前に最新版をチェックしておきましょう。
(出典:新潟県警察『令和8年新潟県警察運営の指針及び目標』)
答案で使える新潟県の事実
傾向で見たテーマに沿って、答案の説得力を上げる県の公表データを2つだけ紹介します。丸暗記ではなく、序論で課題の深刻さを示す材料として使ってください。
- 新潟県の高齢化率は34.6%で、全国(29.4%)を5.2ポイント上回る(令和7年10月時点)。→ 特殊詐欺や交通事故の答案で、被害に遭いやすい高齢者が全国より多い、という課題提示に。
- 県の地震被害想定では、最大で死者約7,920人(長岡平野西縁断層帯の地震)と予測されている。→ 「県民が安心して暮らせる安全な新潟」テーマで、治安だけでなく災害への備えまで視野を広げる材料に。
なお、数値は公表時点のもので、年度によって更新されます。答案で使うときは「約」を付けた概数で十分です。
(出典:新潟県公表資料[高齢者の現況・地震被害想定調査等])
なお、イシカワ塾では、全国の警察本部の論作文課題や重点目標を分析し、最も出題可能性の高いテーマだけを集めた「予想テーマ解答例セット」もご用意しております。必要に応じてご活用ください。
試験当日までの対策ガイド
やることは至ってシンプルです。
- 良質な解答例を読む
- 自分で書いてみる
これだけに集中しましょう。
闇雲に、自分の力だけで論作文対策を乗り切ろうとするのは、あまりに無謀です。もちろん、独学での努力を否定するわけではありませんが、論作文試験の先には面接なども控えていますので、ここは出来る限り効率化し、他の試験対策に投資できる時間を増やしましょう。
試験当日までのオススメの過ごし方は以下の通りです。
- 「警察論作文の書き方ガイド」などを参考にしつつ、解答例を読み、論作文の基本の型を身につけましょう。結論・理由・具体・まとめの骨格をまず固めます。
- A区分は「治安課題+自分の取組」、B区分は「経験談+志望」で書く準備をしましょう。自分の区分に合わせて、書くネタの引き出しを作っておいてください。
- 身につけた型に、新潟県警察の重要テーマを当てはめます。「特殊詐欺」「サイバー犯罪」「交通事故防止」「目指す警察官像」などのテーマで予想問題を作り、実際に手を動かして答案を作る練習をします。当塾の「過去問解答例」や「予想テーマ解答例セット」を活用するのもオススメです。
- 事前提出方式でも、800字を本番想定で書き切る練習を重ねましょう。かつての1,200字の過去問で練習しておくと、800字に削る力も養えます。
- 書いた答案を、設問とつき合わせて見直しましょう。提出前に音読し、設問で問われていることにしっかり答えているか、主語が自分になっているか、誤字がないかをチェックします。
なお、できれば仕上げの段階で意識してほしいのが、面接対策との一貫性です。論作文で書いた志望理由や警察官像は、面接でも問われる可能性があります。両者で言うことがブレないように、自分の軸を一本にしておくのが望ましいです。論作文は面接の下書きでもあります。
よくある質問(FAQ)
受験生からよく受ける質問に答えます。準備の手が止まりがちな点を中心にまとめました。
新潟県警察の論作文は何字ですか。事前提出ですか。
近年は警察官A・Bともに800字以内・事前提出が基本線でした。かつては1,200字の時期もあり、字数や方式は変わり得ます。受験の際は必ず最新の募集要項を確認してください。
事前提出だと、書き方で差はつきにくいのでは。
逆です。時間をかけて推敲できる前提で読まれるため、雑な答案ほど目立ちます。設問への正対、具体性、誤字の有無まで丁寧に仕上げた人が評価されます。差はつきます。
警察官Aと警察官Bで、対策は変えるべきですか。
はい。過去問を見るかぎり、警察官Aは治安課題や運営指針など外向き、警察官Bは経験や志望理由など内向きに寄りやすい傾向があります。受ける区分に合わせて、練習するテーマも変えるべきでしょう。
過去問はどこまでさかのぼって練習すればいいですか。
まずは直近3年分の過去問を、自力で書けるようにしましょう。その上で、時間的に余裕があったり、新潟県警察が第一志望で何としても受かりたい、といった場合には、より過去にさかのぼって傾向を把握しておくべきでしょう。当塾の「過去問・予想テーマ解答例」を活用するのもオススメです。
時事ネタや数字は答案に入れるべきですか。
入れると具体性は増します。ただし、時事的な数値や統計情報は年々変わるのと、暗記し始めるとキリがない部分もあります。したがって、大まかなスケール感(「約◯◯件」「約◯◯名」など)や、近年の傾向(「増加傾向にある」「減少傾向にある」など)を把握して、答案に盛り込むのがオススメです。
文章が苦手でも合格できますか。
できます。警察官の論作文の採点は、表現のうまさより、「設問にまっすぐ答え、自分の言葉で書けているか」「思想的な偏りがないか」が評価の軸になります。答案の型を覚えて練習を重ねれば、文章力そのものは後からついてきます。
まとめ
最後に要点を整理します。
- 新潟県警察の論作文は、事前提出・800字以内が近年の基本線で、警察官Aは治安課題など外向き、警察官Bは経験・志望度など内向きを問うという傾向でした。
- 直近の出題傾向は、「治安上の課題」「県民の期待」「成長体験」「志望理由」など。新潟県警察の運営の指針・目標とつながっています。
- 準備は、解答例を読む → 自分で書いてみるの順番で進めるのが最短ルートです。
なお、ひとりでの対策に不安がある方、手応えがなかった方、仕事や部活などで時間がない方には、警察官A・Bそれぞれの採用区分に合わせて、独学での合格をサポートするテキストもご用意しています。必要に応じてご活用ください。
あなたが最終合格し、新潟県警察・警察官として活躍されることを心から願っております。イシカワでした。
POLICE / FIRE EXAM